07短答合格でした (AXL短答コース) → 08論文合格しました(AXL直前+α)
統計学直前講義の講師は白石博先生に変更になっていた。
1回目はまだ慣れてない印象。
よい答練さえ作ってくれれば満足です。
よろしくお願いします。
後半のベイズ推定は難しくなりすぎていたので、
ちょっと話をほぐしてみた。
1回目はまだ慣れてない印象。
よい答練さえ作ってくれれば満足です。
よろしくお願いします。
後半のベイズ推定は難しくなりすぎていたので、
ちょっと話をほぐしてみた。
■まず、ベータ分布 Be(a,b) の扱いについて。
ベータ分布の密度関数にはベータ関数 B(a,b) が使われている。
ベータ関数はガンマ関数の組み合わせで出来ていて、一見面倒そう。
だけど、
整数 n に対して、Ganma(n) = (n-1)!
なのだから、整数値に対しては、ベータ関数も階乗だけを用いて、
B(a,b) = (a-1)!・(b-1)! / (a+b-1)!
となるので、簡単に計算できる。
( 0! = 1 なので、B(1,1)=1 に注意)
整数値について計算できれば、当面は十分。
そうすると、ベータ分布 Be(1,1) の密度関数は、定義式から簡単に、
f(x)=1 (0≦x≦1) となる。つまり、
Be(1,1) は、区間 [0,1] 上の一様分布
だということ。ここまでが準備。
■例題で扱っていたのは、ベルヌーイ試行の確率θの事後推定。
成功か失敗か、どちらかの結果の出る試行を繰り返す。
そして得られたデータから、成功する確率θについて推定するのだけど、
その推定にベイズの定理を用いている。
■まずは試行が1回の場合を考えよう。
試行が成功する確率はθ、失敗する確率は (1-θ)だ。
条件付確率として書けば、
f( X=S | θ ) = θ
f( X=F | θ ) = 1-θ
となる。
ここで、θについて仮定を置く。
仮定:θは [0,1]上の一様分布に従う
一様分布ということは、0から1まで同じ程度にありえるってことだから、
つまりこの仮定を置いた理由は、
θが何なのかさっぱりわからない
ということだと思っていい。
さて、一様分布なんだと決めてしまえば、θの密度関数が決まる。
しかもとても単純で、
ω(θ) = 1 ( 0≦θ≦1 )
となる。
これをθの事前分布という。
■この仮定された事前分布と、試行によって得られたデータから、
事後分布を推定するのが、ベイズ推定。
それでは、データが得られたことにしよう。
結果:試行は成功 ( X=S )
このとき、θの事後分布 ω'(θ| X=S) は、ベイズの定理より、
ω'(θ| X=S) = C・ω(θ)・f( X=S |θ)
となる。らしい。
ただし、C は ω'(θ| X=S) の [0,1]上の積分を 1 にするような定数。
( ω' を密度関数にするような定数ということ )
あと、ダッシュは微分記号ではないことに注意。
計算すると、C=2 、ω'(θ| X=S) = 2θ となる。
これは、ベータ分布 Be(2,1) の密度関数になっている。
■ここまでの話をまとめると、
事前分布の「仮定」の上で「結果」を考慮して、事後分布を得た
ということ。具体的には、
θ~Be(1,1)を仮定 → X=S だ → それならθ~Be(2,1)だ
という感じに、データを得ることで分布が更新されたわけ。
■ちなみに、試行が失敗だったら、
θ~Be(1,1)を仮定 → X=F だ → それならθ~Be(1,2)だ
ということになっている。計算は容易。
■ここまで1回の試行の場合を考えたけど、
試行の回数が増えても同様の手順で計算することが出来る。
試行が2回になった場合は、1回のときに得られた事後分布を、
2回目の試行についての事前分布として考えればいい。
やっぱり具体的に見てみよう。
結果:1回目の試行は成功、2回目は失敗
の場合。最初の仮定は同じで、
仮定:θは [0,1]上の一様分布に従う
ものとする。
1回目の試行だけに注目すれば、1回目の試行が終わった時点の
事後分布を求めることができる。
θ~Be(1,1)を仮定 → X=S だ → それならθ~Be(2,1)だ
さっきの話と同じだ。
さて、ここで得られた事後分布を、2回目の試行についての事前分布として使う。
つまり、
θ~Be(2,1)だ → X=F だ → それなら?
と考える。計算はまったく同様で、θ~Be(2,2)になることが確かめられる。
試行の回数が増えても、同じ手順を繋げることで計算できる。
■一般に、n回成功、m回失敗した場合、
θの事後分布は Be(n+1,m+1)となる。
ベータ分布の密度関数にはベータ関数 B(a,b) が使われている。
ベータ関数はガンマ関数の組み合わせで出来ていて、一見面倒そう。
だけど、
整数 n に対して、Ganma(n) = (n-1)!
なのだから、整数値に対しては、ベータ関数も階乗だけを用いて、
B(a,b) = (a-1)!・(b-1)! / (a+b-1)!
となるので、簡単に計算できる。
( 0! = 1 なので、B(1,1)=1 に注意)
整数値について計算できれば、当面は十分。
そうすると、ベータ分布 Be(1,1) の密度関数は、定義式から簡単に、
f(x)=1 (0≦x≦1) となる。つまり、
Be(1,1) は、区間 [0,1] 上の一様分布
だということ。ここまでが準備。
■例題で扱っていたのは、ベルヌーイ試行の確率θの事後推定。
成功か失敗か、どちらかの結果の出る試行を繰り返す。
そして得られたデータから、成功する確率θについて推定するのだけど、
その推定にベイズの定理を用いている。
■まずは試行が1回の場合を考えよう。
試行が成功する確率はθ、失敗する確率は (1-θ)だ。
条件付確率として書けば、
f( X=S | θ ) = θ
f( X=F | θ ) = 1-θ
となる。
ここで、θについて仮定を置く。
仮定:θは [0,1]上の一様分布に従う
一様分布ということは、0から1まで同じ程度にありえるってことだから、
つまりこの仮定を置いた理由は、
θが何なのかさっぱりわからない
ということだと思っていい。
さて、一様分布なんだと決めてしまえば、θの密度関数が決まる。
しかもとても単純で、
ω(θ) = 1 ( 0≦θ≦1 )
となる。
これをθの事前分布という。
■この仮定された事前分布と、試行によって得られたデータから、
事後分布を推定するのが、ベイズ推定。
それでは、データが得られたことにしよう。
結果:試行は成功 ( X=S )
このとき、θの事後分布 ω'(θ| X=S) は、ベイズの定理より、
ω'(θ| X=S) = C・ω(θ)・f( X=S |θ)
となる。らしい。
ただし、C は ω'(θ| X=S) の [0,1]上の積分を 1 にするような定数。
( ω' を密度関数にするような定数ということ )
あと、ダッシュは微分記号ではないことに注意。
計算すると、C=2 、ω'(θ| X=S) = 2θ となる。
これは、ベータ分布 Be(2,1) の密度関数になっている。
■ここまでの話をまとめると、
事前分布の「仮定」の上で「結果」を考慮して、事後分布を得た
ということ。具体的には、
θ~Be(1,1)を仮定 → X=S だ → それならθ~Be(2,1)だ
という感じに、データを得ることで分布が更新されたわけ。
■ちなみに、試行が失敗だったら、
θ~Be(1,1)を仮定 → X=F だ → それならθ~Be(1,2)だ
ということになっている。計算は容易。
■ここまで1回の試行の場合を考えたけど、
試行の回数が増えても同様の手順で計算することが出来る。
試行が2回になった場合は、1回のときに得られた事後分布を、
2回目の試行についての事前分布として考えればいい。
やっぱり具体的に見てみよう。
結果:1回目の試行は成功、2回目は失敗
の場合。最初の仮定は同じで、
仮定:θは [0,1]上の一様分布に従う
ものとする。
1回目の試行だけに注目すれば、1回目の試行が終わった時点の
事後分布を求めることができる。
θ~Be(1,1)を仮定 → X=S だ → それならθ~Be(2,1)だ
さっきの話と同じだ。
さて、ここで得られた事後分布を、2回目の試行についての事前分布として使う。
つまり、
θ~Be(2,1)だ → X=F だ → それなら?
と考える。計算はまったく同様で、θ~Be(2,2)になることが確かめられる。
試行の回数が増えても、同じ手順を繋げることで計算できる。
■一般に、n回成功、m回失敗した場合、
θの事後分布は Be(n+1,m+1)となる。
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Re:一日
6時間くらいかな。
あまり無理してないです。
あまり無理してないです。
Re:EVA
いまんとこ出てない。
2時間答練・模試があと5つあるから、1回くらいはお目にかかれると思うよ。
2時間答練・模試があと5つあるから、1回くらいはお目にかかれると思うよ。